トンネル縁に相互促進を

24人が親睦を深めた「根瀬部町内会と国直集落との交流会」

 

宮古崎開通前に根瀬部、国直集落が交流会

 

 

 奄美市名瀬根瀬部と大和村国直間をつなぐ県道名瀬瀬戸内線「宮古崎トンネル」の27日の開通を前に、根瀬部町内会(大海昌平区長、80世帯)と国直集落(村上恵子区長、67世帯)は20日、大和村の国直公民館で「交流会」を開いた。トンネルの開通を縁に、両地域の付き合いをさらに深めていこうと企画。文化や人流、経済の相互促進、活性化に期待を寄せた。

 奄美市、大和村などでつくる宮古崎トンネル開通祝賀会協賛会(会長・安田壮平奄美市長、副会長・伊集院幼大和村長)が主催。各自治会役員や行政など24人が参加した。

 会では安田市長が「新しい道が完成し希望に満ちている。新たな交流が生まれることに期待したい」とあいさつ。伊集院村長は「根瀬部とは文化的な交流もあり近い存在だった。開通を機にさらに深まれば」と願った。

 両区長は、明治期から続く伝統文化の棒踊り、ビール片手に海岸で夕日を眺める姿など、両集落の共通点を挙げ「これからはトンネルを歩いて交流を進めていこう」と約束。歓談後は互いに記念品を贈り合い、バスでのトンネル見学に繰り出した。

 事業は、大和村と奄美市を結ぶ代替ルート整備の一環。延長2316㍍で、急峻な峠越えや急カーブなどの難所を回避し、災害時の輸送路確保や救急搬送の時間短縮、物流促進などの効果を見込んでいる。

 着工は2014年。一般交通開放は27日正午を予定している。