甲子園へ向かうためチャーター機に乗り込む大島高校応援団の生徒たち
第94回選抜高校野球大会(センバツ)に出場する大島高校を応援するため、生徒応援団らが21日、奄美市笠利町の奄美空港から空路で甲子園に向けて出発した。午後1時発の日本航空JL4902便のチャーター機には、同校生徒ら144人が搭乗。生徒らは23日の初戦に向けて「力の限り応援を」「歴史的瞬間を見届けたい」などと意気込んでいた。
チャーター便は21日に奄美大島発・関西空港行き、24日に関西空港発・奄美大島行きを1便ずつ設定。機材はボーイング737―800型機を投入する。21日の関西空港行きJL4902便は、奄美大島を午後1時に出発し、午後2時25分に着く。24日の奄美大島行きJL4903便は、正午に関西空港を出発し、午後1時45分に到着する。
21日は、午前11時半ごろ生徒一行を乗せたバスが空港に到着。搭乗手続きを済ませ、生徒135人、教職員7人、㈱日本旅行添乗員2人が機内に乗り込んだ。
搭乗手続き前にはJAL職員が「みんなの分まで応援を頑張って」とアナウンス。生徒からは拍手も巻き起こった。駐機場では、職員がウォーターアートで投手の絵を描き「起こせ!大高旋風」とのメッセージを添えて激励。横断幕を掲げて手を振り、機体が飛び立つのを見送った。
ソフトテニス部の1年・豊陽助さんは、全国大会のポテンシャルを肌で感じておきたいたいと同行を決意。「島で唯一、自力の全国出場。大高らしい攻める戦いを期待し、声は出せないけど力いっぱい応援したい」と話した。
この日は、JL3690便の奄美大島発・伊丹空港行きの臨時便も就航。鹿児島行きのJL4902便、スカイマーク382便にも生徒計131人が搭乗し、新幹線で鹿児島中央駅から新大阪駅へ向かった。