「春の苗もの市」に434人

今年も大好評だった天城町農業センター「春の苗もの市」=20日、同町瀬滝

天城町農業センター 夏野菜、花苗など好評

【徳之島】天城町農業センター(町農政課)の今年度「春の苗もの市」が20日、同町瀬滝の同センターであった。町内の農家と同センターが育てた夏野菜類や草花、花木・果樹などの苗を安価で直販。家庭菜園用を求める家族連れなど町内外からの計434人でにぎわった。

「徳之島は農業の島」と自認しつつ、野菜や草花などの苗類はその大半を島外産に依存している現状を憂慮。地場産の苗類の供給促進とその生産農家の育成、さらに一般菜園における自給野菜栽培などを通じた農業への関心の喚起―などを目的に約7年前に始まった恒例行事。町農業祭(秋季)とともに町内外に人気がある。

今年は同農業センター(研修生や職員)や町内の8農家が育苗したナスやピーマン、キュウリ、スイカ、カボチャ、冬瓜(トウガン)など野菜類と、マリーゴールドやペチュニアといった多彩な花苗類も販売した。

鉢植えのパッションフルーツの苗も買い求めていた同町平土野の石サト子さん(92)は「パッションは着果を楽しみに畑へ。花も大好きで、庭の花たちに水を上げて毎朝、成長ぶりを確かめるのが一番の楽しみ」。長男の一仁さん(66)は「健康・生きがい・長生きにつながっているみたいです」とめを細めていた。