「奄美の誇り、届け地元からの大声援」

大高選手に声援を送る来場者

 

 

会場には大型スクリーンが設置された

 

 

大高野球部の健闘に大きな拍手
AiAiひろばPV

 

 大島高校野球部が第94回選抜高校野球大会1回戦で、明秀日立(茨城)と対戦した23日、奄美市名瀬末広町のAiAiひろばでパブリックビューイング(PV)での応援観戦が行われた。敗れはしたものの、最後まで諦めない“スットゴレ魂”を発揮した選手たちに会場からは大きな拍手が送られた。

 会場には試合開始前から多くの市民が来場。壁面に『奄美の誇り、届け大声援』『キバレ!大高野球部』と書かれた約5㍍の巨大スクリーンが設置され、甲子園で躍動する大高ナインを投影した。初回、大野投手がストライクを取るたびに、詰めかけた約100人の来場者から大きな声援と拍手が沸いた。

 6回までに8点差をつけられた試合展開に、朝仁町から応援に駆けつけた椿鈴子さん(73)は「選手たちはよく頑張っている。胸がしめつけられる思い。後半の追い上げに期待したい」と目を潤ませる。

 県予選と九州大会で、驚異的な粘りと逆転劇を繰り返した大高野球部。8点差のまま迎えた最終回の攻撃に、来場者らは必死に声援を送る。ヒットとファーボールで満塁になるも、最後は併殺でゲームセット。会場からは「夢をありがとう」「感動した」の声と、温かい拍手がいつまでも続いた。

 椿さんと一緒に来場した岩元明美さん(72)は、「本当に選手たちには夢と感動をもらった。敗れはしたが島民に多くのものを残してくれた。感謝の気持ちでいっぱい」と試合を振り返り、選手たちへの思いを話した。