大島高校体育館PV

PVが行われた体育館では逆転を信じ応援する生徒ら

 

 

「胸を張って帰ってきて」「感動をくれた」
1・2年生ら約120人が応援

 

 

 第94回選抜高校野球大会に出場している大島高校野球部と明秀日立(茨城)が対戦した23日、同校体育館でパブリックビューイング(PV)での応援が行われた。緑のヤッケや帽子、メガホンで統一された生徒らはスタンドと一心同体になり応援。最後まで諦めることなく選手らを鼓舞。敗れたナインを大きな拍手でねぎらった。

 体育館には1・2年生や教職員ら約120人が観戦。PV大画面の一挙手一投足を見守り、選手らの勝利を信じメガホンでエールを送った。

 初回からエース大野が3者三振を奪う好調なスタート。2回表に校歌が流れると全員で手拍子、最高潮に達した。しかし相手は関東王者、2回裏のピンチの場面ではため息が漏れ手を合わせながら祈った。4回表、ようやく1番有馬が初安打を放つも無得点。粘りの大高を信じ声援は続く。

 逆転を信じ応援するバレー部の花田愛佳さん(2年)、松井陽南さん(2年)は20日の県大会新人戦で3位になり帰島。「バレー部も野球部から刺激をもらった。逆転を期待して応援します」と意気込む。

 最終回、一死満塁の好機を迎えたが無得点で大高の春は終わった。生徒らは試合終了後も拍手を送り続け選手らの健闘を労った。「感動をくれた」「また夏期待してる」などの声が聞かれた。

 永迫昌毅教頭は「勝負は時の運。流れがつかめなかったが、エンジョイングベースボールはできたと思う。公立校では、なかなかできない経験で夢を見させてもらった。監督や選手、関係者らにはご苦労様といいたい。胸を張って帰ってきてほしい」と称えた。