新ビル着工に向け賃借中の紬会館で通常議員総会が開かれた
コロナ対応134事業者支援
ビル新築予算総額1億4192万円
奄美大島商工会議所(有村修一会頭、議員58人)は23日、奄美市名瀬港町の紬会館7階第一会議室で第91回通常議員総会を開いた。2022年度の事業計画と一般会計収支など11議案を承認。会では2年続く新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞を報告。しかし、有村会頭は「全国的に21日に『まん延防止等重点措置』が解除され、これを境に経済が動き出した実感はある」と述べた。
新型コロナウイルスへの対応について、第5波後の昨年7月が融資相談のピークだったと報告。国・県・市の救済制度の他、今年1月に開始した事業復活支援金の申請を含め、2月25日時点で134事業者を支援。今後も相談を強化するとした。
老朽化に伴う会議所会館について、昨年6月の同総会で策定された「奄美大島商工会議所ビル建設基本計画」に基づき、3月中の解体、7月中の建設工事に着手する予定と報告。ビル新築に関わる21、22年度収入支出の予算総額は1億4192万3千円。県から補助金2310万円が交付される予定も、資材高騰による工事費増加の際は、再度総会で話し合うとしている。
そのほか同会議所が、2年前から所有する田中一村の未発表作品に関する報告があった。当時、島外流出を防ぐことを理由に、県奄美パークから打診を受け、取得した経緯が改めて説明されるとともに、今後同作品に関し、県と話し合いがもたれることを明らかにした。