鹿国大主催コンでW受賞

表彰式に参加した「アマンタンカン救い隊」学生たち

摘果タンカンの研究作品の一つ「クリスマスリース」を手にする(左から)田畑彩葉さん、林みずきさん、豊田妃奈さん、藤田桜さん(提供写真)

英語俳句コンテストで「南日本新聞社賞」を受賞した並木花萌さん

摘果タンカン活用案と英語俳句
大島北高校

 奄美市笠利町の県立大島北高校(下髙原涼子校長)は22日、鹿児島国際大学主催「第6回高校生よかアイデアコンテスト2021」で最優秀賞の「学長賞」の受賞に当たり、オンラインで表彰式に参加した。同校からは、応募した学生グループ他、下髙原校長、担当教諭らが出席。廃棄される「摘果タンカン」の研究、活用アイデアがたたえられた。

 同コンテストは、県内の高校生を対象に、地域課題の解決に向け研究し、将来の地域を担う若者へ発表の場を提供することが目的。今回は10校229作品の応募があった。

 受賞したのは、同校の地域の課題解決を目的とする研究グループ「アマンタンカン救い隊」。林みずきさん(2年、以下同)、田畑彩葉さん、藤田桜さん、豊田妃奈さんの4人が参加する農業研究グループで、コンテストに向け昨年夏から準備を進めたという。

 研究テーマは「摘果タンカンと農家の心!」。廃棄される摘果タンカンについて、同町の農園を訪問し研究を重ね「タンカン湯」「アルコール消毒液」などへの活用、「ハーバリウム」「クリスマスリース」など小物の作成を提案。地元施設との連携、観光客へのニーズを図ることを課題にするなど、独創的な地元愛あふれるアイデア、実現性の高さなどが評価された。

 林さんは「これからも地域のタンカン農業、奄美全体のそれぞれの活性化に貢献していきたい」と話した。

 また同校は、昨年12月に、同大学主催「第1回中学生・高校生英語俳句コンテスト」で、「祖母が赤ちゃんの健康、幸せを願いながら鶏飯の鶏肉を煮込む光景」を英語で詠んだ並木花萌さん(2年)が、南日本新聞社賞を受賞。2000句を超える応募での受賞に並木さんは「驚いたがうれしかった。将来は、英語力を生かした職業に就きたい」と喜びを語った。