島外学生が喜界旅の魅力アピール

喜界島の旅を満喫し、SNSで発信したTABIPPO学生支部ら学生たち(提供写真)

 

 

JALとTABIPPO 40人が来島イベント
観光や交流をSNSで発信

 

 

 日本航空(JAL)とTABIPPO学生支部がコラボする「喜界島来島イベント」が11~18日の8日間、同町であった。学生らは島の観光スポットを巡り、島民との交流、遊び体験など旅先で感じた魅力をSNSで発信。島外若者ならではの新たな目線で、喜界旅の醍醐=だいご=味を広く拡散、アピールした。

 イベントはJALと、「若者が旅する文化を創る。旅で人生が豊かになる仕組みを創る」を命題に掲げる旅のWEBメディア・TABIPPO(東京都)の学生グループが協働。デジタルに馴染む「Z世代」を対象に、コロナ禍・後における観光需要喚起が狙い。JAL提供の東京=喜界島間の無料往復航空券の当選者や同団体など、8日間で合計約40人の大学生らが来島した。

 前半は約20人が、数班にわかれて観光施設・名所などを巡った。学生らはサトウキビ農家や牧場を体験し、島民らとも交流。新たな経験や出会いの感想を「#自分を見つめるキカイ旅」のハッシュタグで発信した。

 初日3日間では、約300件がSNSに投稿。「喜界島に行ってみたい」「自分も島民と交流したい」といった反響が多く寄せられたという。
 同支部代表の武蔵大学経済学部経済学科3年・日賀野舜さんは「島民が本当に心温かく、元気をもらった。青い空や海、のどかな畑道。どれをとっても都会にはない大自然が広がっており、時間を忘れて楽しむことができた。また戻ってきたい」と満喫した様子だった。

 受入窓口として現地を案内した喜界町地域おこし協力隊の谷川理さんは「喜界島の客層は30代以上が多く、20代へのアプローチ強化は課題だった。今回は学生がエネルギッシュに発信しPRしてくれた」と感謝し、「イベントをきっかけにまた来てくれるとうれしい」と喜んだ。