大西コルク工業所へ感謝状

企業版ふるさと納税で感謝状をもらった大西洋輔社長(前列左)、と同社に採用された北高生2人(後列左1番目と中央)=提供写真

北高生採用 きっかけ奄美市に納税

 奄美市は22日、企業版ふるさと納税で同市に100万円を寄付した㈱大西コルク工業所(大西洋輔代表取締役社長、本社・兵庫県)に感謝状を贈った。同社大阪工場(摂津市)で贈呈式があり、安田壮平市長から大西社長に感謝状が手渡された。安田市長は「世界自然遺産登録推進事業として活用したい」と感謝を述べた。

 同社は、発泡スチロールやプラスチックの成形品の製造販売を、関西を中心に展開している。同市笠利町の大島北高からの卒業生(栄陽菜さん・2021年3月卒業、白内力椰さん・20年3月卒業)を、2年連続で採用したことが縁となって同市に寄付を贈ったもの。

 奄美市プロジェクト推進課は、「地方創生」の取り組みとして企業版ふるさと納税を募集。自然環境の保全に関心の高い企業からの受け皿になっている。寄付金の活用事業は、①「経済的に自立した島」事業②「子育てに適した島」事業③「皆が知恵を出し実行する島」事業④「豊かな自然と伝統を守る島」事業。

 今回の同社からの寄付金100万円は④のうち、「世界自然遺産登録推進事業」のロードキル対策などに充てられる。大西社長は「日頃からお世話になっている奄美のために何かしたいと思っていた。企業版ふるさと納税のことを知り感謝を込めて寄付させていただいた」と話した。

 今年度の同社以外の企業版ふるさと納税の実績は、鹿児島水処理㈱(大西祐輔社長・鹿児島市)▽信金中央金庫(柴田弘之理事長・東京都)▽㈱エヌ・ケイ・カスタマイズ(久保健一郎社長・鹿児島市)―など、他非公表1社を含め計5件1220万円。