天城町B&G海洋センター

天城町B&G海洋センター「バリアフリー化お披露目式」と、町商工会女性部の車いす贈呈式=30日、同町役場

バリアフリー化披露
愛の車いす贈呈も

 【徳之島】天城町B&G海洋センター(同町浅間)の「バリアフリー化お披露目式」と、同町商工会女性部(上岡節子部長)「小さな愛の活動(車いす贈呈事業)」による同センターへの同贈呈式が30日、同町役場であった。プール関係の段差解消などバリアフリー化に合わせた車いすの贈呈を喜び合った。

 B&G財団(東京都港区、前田康吉会長)では2年前から、障がい者と健常者が分け隔てなく運動などを楽しめる施設を目指して海洋センターのバリアフリー化と器材配備事業を推進。天城町B&G海洋センターもこのほど更衣室・シャワールームの段差解消、プール腰洗い槽の埋め戻し工事などが実現した。

 同町商工会女性部の「小さな愛の活動」については、イベント会場への食物バザー(うどん屋台)出店やアルミ缶回収など自主活動で地域貢献資金をねん出。町内の福祉施設や公共施設に毎年、車いす1台ずつを贈呈。B&G海洋センターを対象とした今回で丸10年(10台)の節目ともなった。

 「お披露目式」でB&G財団の菅原悟志理事長は、障がいのある子らも平等に利用できるバリアフリー化重視への経緯も交え「(助成は)全国466施設の中でも特に、子どもたちや地域住民のため活発に活動している自治体が対象。さらなる天城町の発展に」と期待。

 贈呈式で町商工会女性部の上岡部長は「町B&G施設を愛用して社会貢献、健康増進に努力。(商工会)ミニバレーでは大島地区で優勝、県大会2位になり、交流の輪も広がった」。愛の車いす贈呈は「今後も続けていきたい」と話した。

 森田弘光町長は「天城町の青少年活動が大変充実。昨年は防災拠点整備にも高配をいただいた」とお礼を述べた。