県は30日、新型コロナウイルスの新規感染者が776人確認されたと発表した。29日に続き感染者が700人を超え過去最多を更新。また、龍郷町の高齢者施設で新たなクラスター(感染者集団)が発生、龍郷町でのクラスターは昨年8月6日以来。阿久根市の2件を含め計3件のクラスターを確認した。奄美群島の感染は6市町で63人。奄美以外の感染は25市町で701人、県外が12人だった。
奄美群島の感染者内訳は、▽奄美市40人(10歳未満~50代の男女)▽瀬戸内町5人(10歳未満~30代の男女)▽龍郷町13人(10歳未満~90歳以上の男女)▽天城町2人(30代の女性)▽伊仙町1人(60代女性)▽和泊町2人(30代女性と50代男性)
龍郷町の高齢者施設の新たなクラスター(137例目)は、▽前日までの感染者を含め15人(利用者11人、職員4人)▽30代~90歳以上の男女▽手指消毒や換気・職員のマスク着用はされていたが、一部の利用者のマスク不十分。県コロナ対策室によると、利用者のうち2人は医療機関で入院、他の9人は施設内と自宅待機、職員4人も自宅待機しているという。
龍郷町はホームページで「外出時や家庭・職場での感染防止対策の徹底と、密閉・密集・密接を避けて、一人ひとりが命を守ることが感染防止につながる」と呼び掛けている
阿久根市の2件のクラスターは、児童施設28人、サークル活動15人だった。
県内のこのほかの感染者は鹿児島市の320人が最多で、鹿屋市100人、霧島市64人、日置市41人、姶良市37人など。
県内の累計感染者数は4万3262人。29日現在、医療機関での療養者は162人(前日比3人減)。酸素投与の必要な中等症が21人で、重症者が1人。宿泊施設に1014人(同75人増)が入所し、2824人が自宅待機(同319人増)している。