サシバが奄美大島から去る季節を迎えている。与名正三さんが3月29日に奄美市名瀬知名瀬の畑で撮影したサシバ。パパイアの木から飛び立つ瞬間
奄美から日本各地の繁殖地へ
○…サシバは渡りをする野鳥として知られている。秋の渡りの時期には、奄美大島に9月下旬ごろから姿を見せ始め、さらに沖縄、東南アジアなどへ南下して越冬する。
○…奄美大島では、9月下旬以降、渡りの中継地として通過するサシバの姿を見かけるほか、翌年の3~4月まで半年間ぐらい越冬するサシバもいる。
○…今年も3月に入り、東南アジアなどで越冬していたサシバや、奄美大島で越冬したサシバが、日本各地の繁殖地へ向かう春の渡りの季節を迎えている。
○…宇検村生勝出身の野鳥写真家・与名正三さん(70)=田検在住=は、宇検村内を中心にサシバの撮影を続けてきた。与名さんによると、日本各地の繁殖地は、鹿児島県佐多岬から青森県までの多数の地域ある。奄美大島でサシバの姿を見ることができるのは4月中旬ごろまで。奄美大島からサシバが去る季節を迎えている。