母校の住用中に芝田氏の社長就任を祝う横断幕を設置する同級生ら
1日付でANAホールディングス㈱代表取締役社長に就任した芝田浩二氏(64)の小中学校の同級生らが2日、芝田氏の社長就任を祝福する横断幕(幅80㌢、長さ4㍍)を母校の奄美市立住用中学校に掲げた。同級生の松原昇司さん(64)が発案、島内外の同級生らにも声をかけ製作した。松原さんは「同級生の誇り。コロナ禍など航空業界を取り巻く経営環境など大変だろうが、奄美から応援の声を届けられたらうれしい」と就任を喜んだ。
この日は、松原さんのほか、川畑嶺人さん(64)、手蓑利和さん(64)、實松米子さん(64)ら同級生と同中の重井昭人教頭も参加し、国道58号に面した同校敷地のフェンスに、飛行機のイラストや「奄美から世界へ 祝芝田浩二さん」などと書かれた横断幕を設置した。
芝田氏は1982年に全日本空輸(ANA)に入社、昨年4月、代表取締役専務執行役員となり、今月1日付で代表取締役社長に就任した。
瀬戸内町・加計呂麻島出身の芝田氏は、小学5年生の時に住用小に転入、住用中学校を卒業するまでの約5年間を同小、中学校で過ごした。松原さんは「転校してすぐの頃、ペンシルロケットをつくって飛ばしていたのを覚えている。子どものころから勉強もスポーツも得意だった」と当時を懐かしんだ。
松原さんは奄美市東京事務所勤務していた2013年頃、芝田氏が同社傘下のLCC航空バニラエアの奄美路線就航のため、仕事する姿を近くで見ていたと言い「ふるさと奄美への思いも人一倍強い人。これからも奄美の人たちのため、世界を舞台に活躍してほしい」と話した。
同中の重井教頭も「卒業生の活躍は、地域や在校生にとっても大きな励み。機会があれば母校を訪れ、後輩にいろいろな体験を伝えてもらえたらうれしい」と話した。