第十管区海上保安本部 設立60周年記念PR動画公開中

第十管区設立60周年PR動画のサムネイル(提供写真)


60周年記念動画 YouTube QRコード

過去と未来をつなぐ「今」を伝える

 第十管区海上保安本部は先月29日、設立60周年記念PR動画「十管物語」をYouTube、Twitterで公開した。熊本県・宮崎県・鹿児島県及び周辺海域を管轄する同管区の過去を振り返り、これまでの教訓を未来につなぐことを目的に作成。同部職員制作による、記念動画に相応しいその完成度の高さに、視聴者からは絶賛の声が寄せられている。

 同部は、1962年に山口県から奄美群島までを管轄していた第七管区から二分され、鹿児島県鹿児島市に設置。以来、同群島地域、周辺海域、または、国際海峡の一つである大隅海峡といった、南九州3県の広範囲に及ぶ海域を管轄している。

 動画は約6分40秒の二部構成。前半は、同部の歴史を振り返る内容で、2001年「九州南西海峡工作船事件」のほか、16年「徳之島大量覚せい剤密輸事件」など、実際の記録映像が展開。後半は、現在行われている訓練内容、活動風景などが映し出され、全般にわたり細かなカット割り、テンポよいシーン切り替え、緩急付けた音楽の多用などによる、映画さながらの演出による同部の日常が映し出されている。

 制作を担当した同部交通部航行安全課の岩田直大さん(26)によると、制作期間は昨年10月初めから動画公開直前の3月末の約半年間。同部所有のカメラで撮影を行い、編集など含めほぼ一人で制作。作業に当たっては、「一般の方向けに内容を理解してもらえるよう、救難、警備、または、調理のシーンを取り入れるなど工夫した」と話す。

 そして、動画公開に際して岩田さんは、「海上保安本部の更なる認知度の向上、そして、視聴した若い世代の方が入庁する機会になれば」と語った。

 視聴はほかに、同部ホームページからも可能で、同市内電光掲示板2カ所でも公開されている。