「奄美の魅力世界に発信」

安田市長(前列左)を表敬した南カリフォルニア奄美会の西元会長(前列中央)ら関係者

世界自然登録記念イベントへの協力要請
南カリフォルニア奄美会 西元会長が奄美市表敬

 米国の南カリフォルニア奄美会の西元和彦会長(71)が5日、奄美市を表敬、今年9月にカリフォルニア州トーランスで開催を計画している「世界自然登録記念並びに奄美物産品展示会」への連携協力を呼び掛けた。黒糖焼酎や大島紬などの展示販売のほか、シマ唄や大島紬のファッションショーなども企画しており、西元会長は「世界自然遺産となったふるさと奄美の素晴らしさを世界に発信する機会にしたい」と抱負を語った。

 西元会長が奄美を訪れるのは19年年以来3年ぶり。20年に同会創立45周年を記念する祝賀会を計画、概要説明などのために来島したが、新型コロナの影響で祝賀会は中止となってしまった。25年に50周年を迎えることなどから、今回、関連行事として物産展示会や奄美芸能ショーなどを企画した。

 同会は現在、出身者ら約30人が活動に参加しており、西元会長は「奄美の世界自然遺産登録をみんな喜んでいる。奄美の自然や文化などの魅力を伝え、米国の人たちが奄美を知るきっかけをつくりたい。海外から奄美を訪れる人も増やしたい」などと話した。

 安田市長は「遠く離れた土地で奄美の人たちがコミュニティーをつくり、ふるさとのことを思ってくれていることに感謝したい。奄美をPRしていただけることはありがたく、市としてもイベントが成功するよう協力していきたい」と話した。

 西元会長らは今後、同市や奄美群島広域事務組合らと連携し、9月のイベント開催に向け話し合いを進めることにしている。