クルーズ船、2年ぶり寄港へ

12日に寄港予定の「にっぽん丸」(資料写真、2019年10月24日撮影=和泊港)

名瀬港に12・15日、にっぽん丸など
感染対策徹底しツアー

 商船三井客船(東京)の「にっぽん丸」(2万2472㌧)が12日、日本クルーズ客船(大阪)の「ぱしふぃっくびいなす」が15日、奄美市の名瀬港に寄港する。大型クルーズ客船のツアーは新型コロナウイルス感染症の影響で中止が相次ぎ、奄美大島への寄港は2020年2月の同港以来、およそ2年ぶりとなる。

いずれも神戸発4泊5日のツアーで、屋久島、奄美大島内の世界自然遺産を巡る旅。滞在時には、マングローブの森でのカヌー体験といったオプショナルツアーを予定。乗客は出航前と当日にPCR検査を行い、感染対策を徹底した上でツアーに臨むという。

停泊期間は、にっぽん丸号が12日午前8時~午後5時で、ぱしふぃっくびいなす号が15日午前7時半~午後5時半。奄美市紬観光課によると感染が継続していることから、当日の歓迎セレモニーなどは見送り、観光案内所の設置のみで乗客へは対応していくという。

過去3年間の同港へのクルーズ船受け入れ実績は、17年13隻、18年18隻、19年21隻だった。同課の担当者は今後の見通しについて「水際対策や市民への不安払拭に力を入れつつ、状況をみながら少しずつ再開できれば」と話した。

県土木部港湾空港課によると今後の今年度計画には、にっぽん丸号1回、ぱしふぃっくびいなす号2回の計3回(ともに名瀬港)の寄港が予定されている。