群島内の高校で入学式

新入生代表の正野壮琉さんの力強い宣誓(大島高校)

大島高校は223人「文武両道の精神で」

奄美群島の各高校で7日、入学式があった。群島内の9校(712人)の入学生は新たな高校生活の期待に胸を膨らませ、学び舎の門をくぐった。奄美市名瀬の大島高校(黒木哲二校長)には223人が入学。保護者らの祝福を受け文武両道の誓いを新たにした。

同校吹奏楽部の演奏の中、保護者に見守られながら入学生は堂々の入場。一人ひとり名前が読み上げられると新入生は起立、黒木校長が入学許可を宣言した。新入生代表の正野壮琉さんは「文武両道の精神で、素晴らしい学校生活を送るよう努力します」と力強く宣誓した。

黒木校長は式辞で「コロナ禍で先が見えない状況だが、奄美・鹿児島・日本を担う自覚を持ち、充実した学校生活を送って下さい」「気力・モチベーションを維持し、挑戦し続けることこそ才能」と述べた。

大島高校は、1901年に大島農学校として創立。今年度で121周年を迎え、県下の公立高校で5番目に古く、『和親』『協同』『自治』『奉仕』が校訓。また、3月の第94回選抜高校野球では8年ぶり2度目の出場を果たした。黒木校長は「輝かしい伝統を受け継ぎ、さらに新しい未来をつくり上げる担い手になってほしい」と新入生を激励した。

奄美群島のその他の入学者数は、▽奄美141人▽奄美定時制7人▽大島北54人▽古仁屋19人▽喜界48人▽徳之島94人▽与論44人。