「かごしま地域塾」に認証された出花字子ども地域塾のメンバーら=和泊町=
伝統芸能や集落の歴史学ぶ
和泊町の出花字こども地域塾
【沖永良部】青少年健全育成の取り組みを実践しているとして、和泊町の出花字子ども地域塾がこのほど、県の2021年度「かごしま地域塾」に認証された。先月25日、同町出花字公民館で認証書の伝達式が行われた。
県では、ふるさとに根ざした国際的な人材の育成を目的に「かごしま地域塾推進事業」を実施している。認証には▽次代に引き継ぐ理念や精神がある▽異年齢による精神鍛錬を行う場がある▽地域に根ざした特色ある活動の展開―など五つの要件がある。
出花字子ども地域塾は、20年6月に活動開始。集落の長寿会や子ども会育成会が連携し、伝統芸能「出花ヤッコ」の継承を柱に、地域の歴史や文化を学ぶ活動を行っている。塾の構成メンバーは、幼児から高校生までの20人とその保護者14人、地域協力指導者4人、字担当教員2人。
伝達式には、塾のメンバー10人ほどが参加した。塾の講師を務めている池下健雄さん(72)は「活動が認められてうれしい。これからも集落の歴史や踊りを伝えていきたい」と話した。
同町の竹下安秀教育長から認証書を受け取った塾長の立津蓮さん(12)は「教えてもらったヤッコ踊りを大人になっても踊り続けていきたい」と話した。