「西郷隆文里帰り展」開幕

開幕した「西郷菊次郎を偲ぶ 西郷隆文里帰り展」会場。陶芸作品を鑑賞する来場者

西郷隆文氏(中央)、竹田泰典龍郷町長(左から2人目)ら関係者5氏がテープカット

陶芸作品64点、書8点展示 17日まで、龍郷町りゅうがく館講堂で
祖父・菊次郎翁を偲ぶ企画

 「西郷菊次郎を偲ぶ 西郷隆文里帰り展」(西郷企画営業部㈱主催、龍郷町教育委員会共催)が9日、龍郷町生涯学習センターりゅうがく館1階講堂で開幕した。17日まで開催。初日は午前10時からりゅうがく館外でオープニングセレモニーがあり、西郷隆文氏(74)、竹田泰典町長ら関係者5氏がテープカットして開幕を祝った。展示会場には陶芸作品64点、書8点が展示されている。開催時間は午前10時~午後5時まで。入場は無料。

 オープニングセレモニーには、町議会議員ら関係者20人が出席。主催者あいさつした西郷隆文氏は「里帰り展ができることになり、本当にうれしく思う。陶芸作品は、きれいとか、華やかさはないが、土であっても華やかになるということをテーマにずっと(作品を)作ってきた。だからゆっくり、じっくりと見ていただくと、『ああ、これいいな』という気持ちが沸いてくる」「西郷菊次郎生誕160周年記念行事もすごく良くて、子どもたちのミュージカルも良かった。早速、台湾の方々に話をした。うまくいけば台湾で(子どもたちのミュージカルが)できるのではないかと思っている」などと述べた。

 出席者は、りゅうがく館講堂に移動し、陶芸作品を鑑賞した。茶碗、花瓶、皿、鉢、香炉、千代香、ぐい呑みなど大小の作品64点を展示している。

 隆文氏は、菊次郎翁の四男・隆泰氏の長男で、菊次郎翁の孫にあたり、西郷隆盛翁のひ孫。現在、「日置南洲窯」の代表として薩摩焼の普及に努めている。

 チラシやポスターには、隆文氏のプロフィール、受賞した陶芸賞などが書かれている。

 会場の一角には、西郷菊次郎翁のコーナーが設けられており、愛用した鞄、家族写真などを展示している。

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 10日記念講演会
 10時、りゅうゆう館

 西郷隆文氏が講師を務める「記念講演会」が10日、町体育文化センターりゅうゆう館文化ホールで開かれる。演題は「祖父 菊次郎を語る」。午前10時開演(9時半開場)。入場無料だが、定員は先着300人(入場整理券が必要。会場で整理券を配布する。電話での予約はできない)。

 問い合わせは、りゅうゆう館(午前8時半から受付)電話0997―62―5566へ。