「えらぶっくカー」お披露目

テープカットした小学生4人と田中幸太郎教育長=知名町=

移動図書館車 知名町が初導入

 【沖永良部】知名町立図書館の移動図書館車「えらぶっくカー」のお披露目会が10日、図書館駐車場であった。同町では初の導入で、最大500冊の本を積むことができる。19日から運行を始め、町内7小中学校を月2回ずつ巡る。

 車両は軽トラックを改造。事業費は467万円で、2021年度感染症対応地方創生臨時交付金を活用した。

 お披露目会では、愛称と車両デザインを考えた小学生4人らがテープカットした。愛称は知名小5年の深田翔真さん(10)が考案し、車両右側の絵は上城小6年の西田龍樹さん(11)、左側は同小4年の稲江鈴さん(9)、後部は同小2年の森彰大さん(7)のデザインが採用された。子ども達と一緒に本を読む町のマスコットキャラクター「ちなボー」や、エラブユリ、ハイビスカス、ウミガメも描かれている。

 深田さんは「沖永良部島と『本を選ぶ』を掛け合わせた名前にした」と笑顔。森さんは「虹色のバスをイメージした」と話した。

 田中幸太郎教育長は「子どもの豊かな心づくりのために力を発揮して欲しい」と期待を込めた。

 同町によると、2021年度における住民一人あたりの本の貸出冊数は県内2位の8・31冊だったという。