自宅ガレージ利用人道支援

「ウクライナへの人道支援の輪がさらに広がってくれれば」と呼び掛ける大迫光子さん

リサイクル品の売り上げをウクライナへ
名瀬永田町・大迫さん

 「あなたの不用品は私の必需品」「捨てないで!もったいない!もったいない!」―奄美市名瀬永田町の大迫光子さん(71)は、そんな言葉が書かれた貼り紙とともに、自宅のガレージにリサイクル品を並べ、その売り上げを元に、ウクライナに対する人道支援活動を行っている。約1年前から始めたリサイクル活動だが、当初は困窮家庭などに食料を届けるフードバンクの提供だったという。しかし現在は、それと並行してNPO法人のボランティア団体を通したウクライナに対する寄付活動を始めている。

 ガレージをのぞくと、その一角に所狭しと食器や置物、バックや衣類、おもちゃや書籍、日用品、そして、未開封の洗剤も置いてある。どれもきちんと手入れされた「美品」で、大迫さんが持ち出した物品もあるなか、そのほとんどが活動を知った近所の協力で提供された。価格帯は、100~300円。4月に入ってから、すでに売上から約3000円が寄付されており、利用客から3万円の寄付金の申し出もあったという。今後、不定期で同法人に、3000円ごとの寄付をしていくとしている。

 近所に住む常連客の50代男性は「以前、時代物の陶器、皿を購入。新品の反物を300円で買ったこともある。購入を通して(ウクライナなどの)お役に立てれば」と語った。

 大迫さんは「生活に困窮、食事にお困りの方は、ぜひ連絡していただきたい」と話すと同時に「ウクライナの現状を知り、いても立ってもいられなくなり、人道支援目的の寄付を始めた。この活動を皆さんに知っていただくことで、ウクライナへの協力の輪がさらに広がれば」と呼び掛けた。

 問い合わせは大迫さん電話090―9572―7258まで。