全集落12年ぶり「座談会」

全14集落を対象に開催されている集落座談会(14日、宇検村・湯湾会館)

施政方針報告、住民と意見交換
宇検村

 宇検村が主催する集落座談会が11日、部連集落、須古集落を皮切りに始まった。17日までに全14集落を巡回する予定で、元山知公村長をはじめ各主管課長ら12人が出席。各集落で2022年度の主要な施政方針を報告、意見交換を実施する。14日は、田検、湯湾集落で開催。1集落1時間という開催時間の中、この日参加者たちからは、環境整備、地域活性化対策、産業振興、公共施設の在り方など、様々な地域課題に対する意見、要望が寄せられた。

 14日は、午後6時から田検集落(小田桐傑区長、67世帯・150人)の防災会館、同7時10分から湯湾集落(藤村茂樹区長、236世帯・453人)の湯湾会館で実施。前回10年の開催を最後に12年ぶりとなった同会に、田検集落から14人、湯湾集落からは26人が参加した。

 各会ともに元山村長をはじめ、各担当課長らが出身集落などの自己紹介をし、和やかな雰囲気でスタート。続いて22年度の主要な施政方針として①今年開館した観光拠点施設「ケンムンの館」の運営方針②診療所、役場などの公共施設の建設計画③第三セクター「元気の出る公社」の体制―の3点を報告した。

 意見交換の時間で田検集落の会では、「診療所などの公共事業は、人口推移を見極めて効率よく進めるべき」といった意見や、少ない労働人口に対する村の対策を問う質問が寄せられた。湯湾集落では、ケンムンの館内の「うけん市場」の農産物の欠品について、または、台風などで廃棄してきた、同村が「タンカン」に続きブランド化を図るマンゴーの管理方法などの要望が生産者から出された。

 会を終え小田桐区長は「このような意見交換の場を設けてもらい良かった。今後は、今回参加が少なかった若い世代も参加し、子育て支援など各世代が抱える課題なども話し合えれば」と語った。

 藤村区長は「コロナ禍で多くの参加者が集まって良かった。次回は、若い世代にも参加してもらい、今後もこのような場を通し、村との意見交換が出来れば」と話した。

 各集落座談会の日程は、▽11日・部連、須古▽12日・久志、宇検▽13日・名柄、佐念▽14日・田検、湯湾▽15日・生勝、芦検▽17日・石良、屋鈍、阿室、平田となっている。