「ぱしふぃっく びいなす」名瀬港に寄港

名瀬港に寄港した「ぱしふぃっく びいなす」

コロナ禍後2隻目
乗客ら奄美観光楽しむ

 日本クルーズ客船(大阪)のクルーズ船「ぱしふぃっく びいなす」(2万6518㌧)が15日、奄美市の名瀬港に寄港した。同港に寄港したクルーズ船としては、12日に寄港した「にっぽん丸」(2万2472㌧)についで2隻目。新型コロナウイルスの感染拡大で2020年2月以降途絶えていたクルーズ船の相次ぐ寄港を観光業界も歓迎した。

 ぱしふぃっく びいなすは、午前8時半ごろ入港。同港岸壁には奄美市とあまみ大島観光物産連盟が共同で観光案内所のテントを設置、島内観光などを予定している乗船客らを出迎えた。

 乗客は、同船定員(約600人)の三分の一程度となる約200人。同日午後5時半まで停泊。同市名瀬の金作原原生林や同市住用町のマングローブ原生林などの散策ツアーや、あやまる岬など同島北部を観光する計4コースのツアーも企画され、乗客の約6割が奄美観光を楽しんだ。

 島内で新型コロナウイルスの感染が続いていることなどから、歓迎セレモニーなどは行われなかったが、出港時は、市職員や同連盟職員らが、手を振るなどして見送った。

 同船は、大型連休期間の5月2日にも寄港予定で、同社クルーズコーディネーターとして、同船に乗船する廣田由紀子さんは「奄美クルーズは、乗船客にも人気のクルーズで、コロナ禍前は出入港時の歓迎セレモニーを楽しみにしていた乗船客、乗組員も多かった。新型コロナが収束し、以前のような交流ができる環境が早く来ることを願っている」と話した。