世界最大の花の祭典に出品

博覧会で展示されたテッポウユリ。左から「ヒノモト」と「ピュアホルン」=オランダのアルメーレ市=(提供写真)

テッポウユリ4品種
沖永良部花き専門農協「えらぶゆりを世界へ」

 【沖永良部】沖永良部花き専門農協(三島生康組合長)はこのほど、オランダで10年に1度開催される世界最大の花の祭典「フロリアード」(国際園芸博覧会)にテッポウユリを出品した。花き専門農協からの出品は今回で3回目。

 花き専門農協では、島内産花き類のPRを目的に、2002年からフロリアードへ出品している。今回、テッポウユリの代表品種「ヒノモト」と、新しい品種となる「ピュアホルン」「プチホルン」「凜」の全4品種を、それぞれ20本ずつ送った。

 博覧会はオランダのアルメーレ市で今月14日に開幕し、10月9日まで開かれる。現地の会場には、日本の里山をイメージした展示館が作られ、国内の各産地から届いた花が飾られている。

 展示されたテッポウユリは、20年11月に国の地理的表示(GI)保護制度に登録された「えらぶゆり」の名称で紹介されている。

 「ヒノモト」と比較して、「ピュアホルン」と「凜」は花が上向きに咲き、「プチホルン」は小輪の花が特徴。

 花き専門農協の泉義仁さんは「えらぶゆりは産地として120年を超える歴史があり、世界にも知られている。新しい品種を多くの人に見てもらい、海外に広めていきたい」と話した。