浦生活館落成式

建て替えた「浦生活館落成式」に出席した参加者で記念撮影して完成を祝った

防災拠点機能を併設
備蓄倉庫、シャワー室も

 龍郷町浦集落で新しく建て替えを進めてきた「浦生活館落成式」が21日、真新しい浦生活館で行われ、完成を祝った。2020年度防災関連施設整備事業(浦生活館)新築工事として、旧浦生活館敷地内に整備した。災害時の避難施設機能、防災拠点機能を併設している。空調機器を設置した集会室、ステージ、小会議室、調理室があるほか、トイレは男女トイレ及び多目的トイレ(高齢者・身障者用)で全洋式便器、温水便座付き。男女トイレには避難時への対応としてそれぞれシャワー室を完備、備蓄倉庫も整備した。放送室は放送機器を更新。全バリアフリー対応のスロープを設置した。

 旧浦生活館は1977(昭和52)年3月に建設され、44年以上が経過して老朽化が進んでいたことから集落要望を受けて建て替えを計画。敷地面積は2491平方㍍と広い。鉄筋コンクリート造り平屋建て、延べ床面積287平方㍍。総事業費は1億5185万円。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で祝賀会を取りやめた。落成式は、集落住民の参加人数を限定し、関係者23人が出席。竹田泰典町長は式辞で「町のほぼ中心地域にある浦集落は、2010年と11年の奄美豪雨で被害に遭った。新しい浦生活館は防災機能を併設している。新生活館がコミュニティーの場、自主的活動の場、安心安全な防災機能を持つ拠点施設として活用されることを祈念している」などと述べた。

 川畑英子区長(76)はお礼のあいさつで「待ちに待った施設が完成した。素晴らしい集落づくりの計画を立て頑張っていきたい。(落成式に参加できなかった集落住民には)集落放送を通して新施設見学をしてもらうように対応したい」と述べた。町企画観光課の勝元隆課長が事業概要を説明した。

 お茶で乾杯した後、参加者は施設内を見学し、記念撮影した。