甲子園の「復習」を心掛ける大島
第150回九州地区高校野球大会は23日から28日(※雨天順延)まで宮崎市のサンマリンスタジアム、アイビースタジアムの両球場である。2季連続4回目の出場となる大島は大会第2日(予定は24日)に小林西(宮崎2位)と対戦する。
選抜高校野球大会(センバツ)に出場した4校に各県の予選を勝ち抜いた計16校が春の九州の頂点を目指す。
センバツの明秀日立(茨城)戦以来の公式戦となる大島。甲子園以降の約1カ月間で実戦は先週末の徳之島戦のみ。他チームが県大会を経てチーム力を上げてきている中で、九州の強豪を相手に数多くの試合をこなして夏に向けての経験とチーム力向上を目指したい。
明秀日立戦では攻守に様々な課題が出た中で、塗木哲哉監督は「甲子園の復習がしっかりできているか」を確かめる大会と位置付ける。甲子園ではベンチ入りできなかったメンバーも入れて、夏に向けての新戦力の確認作業も行うことになりそう。
大黒柱のエース大野は「気持ちが浮いた分、ボールが低めに集められなかった」ところが甲子園での課題だった。丁寧な制球に加えて、夏に向けて少ない球数で抑える投球も身につけたいところだ。武田主将、前山ら控え投手陣は甲子園で投げる機会はなかったが、今大会では大野の球数に目安をつけて、後半継投するような投手起用もありうると塗木監督は言う。
明秀日立戦では守備が乱れて「守備からリズムを作る」(武田涼雅主将)持ち味の野球ができなかった。打線も無得点に終わり「打線が大野を助ける」展開も作れなかった。九州大会でその「復習」を心掛ける。
塗木監督は「甲子園の熱が冷めた中で自分たちのハートに燃えるものをどう作っていくか」を今大会のカギに挙げていた。
(政純一郎)