子ども読書週間「おはなし会&昔のおもちゃを作って遊ぼう」を楽しんだ子どもたち=24日、徳之島町立図書館
【徳之島】徳之島町立図書館の啓発イベント「子ども読書週間おはなし会&親子で工作・昔のおもちゃを作って遊ぼう」が23日、町生涯学習センターであった。3歳~小学生を中心に家族連れ約50人が参加。パネルシアターなど上演に続き、天然素材で創意工夫した昔のおもちゃ作りと遊びを体験した。
子どもの読書活動の推進に関する法律で定めた「子ども読書の日」(4月23日)と「子ども読書週間」(同23日~5月12日まで20日間)の一環。「3密」防止などに希望参加者数を制限して継続した同館恒例の読書啓発イベントの一つ。
里光和恵館長はあいさつで「図書館はゴールデンウィークも休まずに開館します。絵本や物語の本、生きものの本、科学の本、ものを作ったり、分からないことを調べたりできる本がたくさん。たくさん読んで友達や大人にも教えてあげよう」とアピール。
おはなし会では、図書館職員と図書館ボランティアたちが、エプロンシアター「はなさかじいさん」やパネルシアター「にゃーくっしょん」、紙芝居「おれがいちばん」「かけあしおおかみ」を上演して楽しませた。
第2部「親子で工作」の先生役には「亀津浜踊り保存会」の亘(わたり)住男さん(74)ら8人が今年も協力。計10種が用意され、幼児には難しい「ゴムてっぽう」や「空気てっぽう」「竹とんぼ」などは事前に作って持参。シニア世代たちも童心に戻って目を輝かせながら、ともに昔の遊びを楽しんだ。
「ゴムてっぽう」の射的ゲームに熱中していた田中しゅんた君(亀徳小2年生)は「スマホゲームよりも楽しい。わりばしを使って自分でもつくってみたい」。先生役の一人・岩下洋一さん(74)は「核家族化で祖父母とのふれあいも減少。世代間交流を通じ、昔の子どもたちは、自然の素材を自分たちで工夫して、遊び道具を手作りして遊んでいたことも知って欲しい」とほほを緩めていた。
同館は「本のリサイクル市」(5月5日まで)も開催中だ。