屈強な隊員らが大型ごみ回収

巨大廃タイヤを協力して引き上げる隊員たち(提供写真)

西古見海岸で奉仕活動 陸海自らが協力

奄美大島内に所属する自衛隊員らは23日、瀬戸内町西古見の海岸でビーチを清掃する奉仕活動を行った。屈強な隊員らが次々と協力して、巨大な廃タイヤなどの大型ごみを回収。地域の美化に一役買った。

陸上自衛隊奄美瀬戸内駐屯地奄美会、海上自衛隊奄美基地分遣隊、奄美市および瀬戸内町防衛協会青年部会の有志ら約70人が私服姿で参加。町や地元NPO職員らも協力した。

発端は同海岸の清掃に励む地元女性からの連絡。「大きなタイヤがあり、地元住民だけでは撤去できない」との相談を受け、隊員らが「何とかしたい」と連絡を回して休みの仲間などへ応援を募った。

タイヤは通常、35センチで5キロ、45センチで12キロといわれる中、浜に放置された廃タイヤは1メートルをゆうに超える大きさ。隊員らはスコップで周りの砂を取り除いて、埋まったタイヤにロープを装着。約20人が綱引き形式で力強く引き上げた。

このほか、巨大なパイプや木材、漁具など住民だけでは回収の難しい大型ごみを中心に大量の廃材を回収。午前9時から約3時間、きびきびとした動きで黙々と汗を流した。

奄美市防衛協会青年部会の有島範明会長は「想像以上に大変だった」と述べ、「これに限らず地域に困り事があれば積極的に力になっていきたい」と笑顔で話した。