瀬戸内町管鈍でリーフチェック

潜水調査でサンゴの被度や生物の個体数を調査(提供写真)

健全度の高さ判明
日本自然保護協会・海を守る会 生きているサンゴ多く

公益財団法人日本自然保護協会と瀬戸内町海を守る会は25日、同町管鈍でリーフチェック(世界規模で実施されているサンゴ礁の健康度を測る調査)を行った。管鈍で同調査を行うのは20年11月に次いで2回目。16年・17年の大規模白化現象の際に、死んだと思われるサンゴも見られたが、生きているサンゴが多いことも分かった。

サンゴの被度は、浅いライン(水深3メートルの側線、浅場)で76・3%、深いライン(水深10メートルの側線、深場)で70%と、健全度がとても高かったという。チョウチョウウオは浅場で62個体、深場で32個体、ブダイは浅場で2個体、シャコガイは浅場で14個体、深場で2個体、ウツボは浅場で1個体確認された。

また、ミドリイシが優占する場所でサンゴの種類が多いことが分かった。ミドリイシ類・キクメイシ類・ハマサンゴ類・アザミサンゴ・ショウガサンゴなどのサンゴが生息していることも確認された。

日本自然保護協会、保護・教育部主任の安部真理子さんは、「前回の調査と同様に管鈍のサンゴは、健全度が高く元気だった」と振り返った。海を守る会会員の栗原亮太さんは、「リーフチェックにより、自然が守られていることを、数字で可視化できて良かった」と話した。