保岡衆院議員、総務委で初質問

衆議院総務委員会で初の質問に立った保岡宏武衆院議員(提供写真)

更生保護活動「地域一体」取り組み訴える

【東京】コロナ禍、ウクライナ情勢など山積する問題を抱える第208回通常国会会期中の26日、保岡宏武衆院議員(自民・比例九州ブロック)が、衆議院総務委員会で初の質問に立った。同議員は「これを機にさらに精進したい」と責任感を新たにしていた。

衆議院分館3階で行われた「総務委員会」(赤羽一嘉委員長)に保岡議員は、引き締まった表情で登場。出席した与野党議員と関係省庁合わせ約40人を前に、やや緊張の面持ちで立った。

「安心・安全なまちづくり」の項目から、再犯防止・更生保護活動、サポートなどについて保岡議員は質問。「学校と保護司が連携して、再犯防止に取り組んでいる」との法務省の返答に「東京都豊島区では、現役職員を保護司にしたケースがある」と補足説明をした。また、「保護観察が終わっても人生は続く」と「地域一体」の取り組みを訴え「鹿児島県内の自治体で、地方再犯防止推進計画等を策定済みなのは、奄美市だけで市長も保護司をしている」と力説した。金子恭之(やすし)総務大臣からは「地域における国と地方の役割分担を踏まえて、法務省との連携をしていくことが大事」との答弁を引き出した。

このほか、「ウクライナ避難民の受け入れ」などについて質問した。約15分の質疑を堂々と終えた議員に対し、会場からは大きな拍手に交じり異例の「よし!」という掛け声が上がっていた。

その後「一年生議員としては大抜てき」(関係者)とされる、自民党本部での「政調審議会」に司法制度調査会事務局次長として出席した。保岡議員は「いい経験をした。自己採点すると75点ですね」と初めての事柄を笑顔で振り返った。昨秋初当選した同議員は現在、農林水産委員会、総務委員会、地方創生に関する特別委員会、消費者に関する特別委員会で委員を務めている。