「平和を願い」こいのぼり掲揚

こいのぼりの掲揚とあわせて書家・浜野龍峰さんによって書「竜」がしたためられた

 

 

 

「平和への願い」が込められたこいのぼりと書が永田橋前に掲揚された(30日、奄美市名瀬)

 

書家・浜野龍峰さんの書「竜」とともに
名瀬・永田川

 

 5日「こどもの日」を控えた4月30日、奄美市名瀬の永田川に架かる永田橋前に、「平和への願い」が込められたこいのぼりが、新たに飾り付けられた。同川で14年にわたり毎月ボランティアによる美化活動を続けている久野博さん(59)をはじめとした有志のメンバーが設置。また、この日は他に、南米を中心に書を紹介する活動を続ける書家・浜野龍峰さんがしたためた「竜」が掲揚。設置後、道行く人々に記念撮影されるなど、目を楽しませていた。

 「平和の願いを込めて掲揚を企画した」と話す久野さんは、15日まで奄美パーク内の田中一村記念美術館で開催されている浜野さんの書展の実行委員長を務めている。こいのぼりが掲揚されたこの日、同川前の久野さんが経営する会社事務所を浜野さんが訪問。こいが川の急流に向かって、上流へ登ると竜になるという言い伝えから「登竜門」という言葉が生まれたとし、書「竜」をしたため、こいのぼりとともに掲揚された。

 今回のこいのぼりの設置作業に参加した安田祐樹さん(46)は「日頃から、永田川を清掃する久野さんの姿を見ており掲揚に賛同した。久野さんの言う通り平和の願いとともに、川沿いの通りが明るくなれば」と話した。

 こいのぼりと書の掲揚は、ゴールデンウイーク最終日の8日までを予定している。