3年ぶりの「海浜合同パトロール」が実施された(1日、用安海岸)
海浜事故防止へ合同パト
奄美海保・奄美署
奄美海上保安部と奄美署はゴールデンウィーク(GW)3日目に当たる1日、海辺で起きる事故の防止を目的とした「海浜合同パトロール」を奄美市笠利町の海岸などで実施した。3年ぶりとなるパトロールに同保安部、同署職員各3人が参加し巡回。マリンレジャー活動に伴う事故の防止を目的とした、啓発活動が実施された。
同パトロールは海上保安庁が定める、毎年GWの期間に行われる「春季大型連休安全活動」にあわせて実施。昨年は天候不良のため中止。一昨年は、新型コロナウイルス感染拡大を考慮し、パトロールに代わり群島内の自販機、レンタカーに同啓発のステッカーを貼る周知活動を実施。今回、3年ぶりとなる同町海岸での巡回活動となった。
同部によると、2021年に発生した奄美群島内のマリンレジャーによる海浜事故は14人。うち遊泳、スキューバダイビングによる事故は10人で約7割にのぼった。
この日巡回された場所は、用安海岸、打田原海岸、崎原海岸。同保安部員と同署職員は、「自己救命策三つの基本の順守」とした①ライフジャケット着用②携帯電話の携行③118番の活用―など注意喚起を観光客らに呼び掛けるとともに、啓発パンフレットを手渡した。
同交通課の隅倉好一朗課長は、マリンレジャーを目的に来島した観光客に対し「事前にしっかり天候を調べていただきたい」とし「天候及び体調が悪い場合は、海での遊びを中止する『勇気』も必要。奄美での思い出が、悪い思い出にならないことを願っている」と話した。