奄オケ「ちびコン」

指揮者体験なども行われた奄美オーケストラの「ちびコン」

アニソンなど子どもたち夢中
オーケストラの生演奏身近に 指揮者体験も

 奄美大島の島んちゅ楽団「奄美オーケストラ」(城昭久団長、団員約35人)の、演奏会を通して地域の子どもたちとふれあうコンサート「ちびコン」が1日、奄美市名瀬の市民交流センターホールであった。人気のアニメソングやクラシック曲の生演奏を熱心に聴いたり、指揮者体験を楽しんだりと、子どもたちがオーケストラと身近にふれ合った。

 2012年結成の同団。子ども対象のコンサートは2年ぶりで、開場前には大勢の家族連れや親子が集まり、コロナ対策で制限した175席もあっという間に埋め尽くされた。

 演奏曲は、アニメ・忍たま乱太郎のオープニング「勇気100%」や運動会のBGMで有名なクラシック曲「CANCAN]など全10曲を用意。川上美希子事務局長は「生の演奏やいろいろな楽器を楽しみ、クラシックやオーケストラを身近に感じてもらえれば」と話した。

 コンサートは、アニメ曲「夢をかなえてドラえもん」で幕開け。ヒット曲「パプリカ」では手拍子が起り、音楽に合わせて踊る子どももいた。途中、楽器紹介やトークを挟みながら、指揮者体験では見事なタクトさばきも披露。ステージ上では次々に演奏が披露され、聴き覚えのある曲に子どもたちはすっかり夢中になっていた。

 指揮者体験もした奄美小3年の深佐柚南さんは「クラシック曲も楽しかった。指揮は初めてだったけど、(振りに)演奏が早くなったり遅くなったりと気持ちよかった」と笑顔だった。