GW来島者らにふるさと納税の推進と、クロウサギ・ロードキル防止を呼び掛けた徳之島町職員ら=1日、徳之島空港
【徳之島】徳之島町はゴールデンウイーク(GW)3日目の1日、徳之島空港で『GWだよ。空港でお出迎えキャンペーン』を展開した。観光客や帰省客ら来島者たちに、同町ふるさと納税推進と併せ、車両運転時のアマミノクロウサギ(特別天然記念物)のロードキル防止に協力を求めた。
町独自の空港キャンペーンは、ふるさと納税促進PRを当初目的に5年前から開始。新型コロナウイル感染症の県内外情勢から昨年のGW中は中止。世界自然遺産登録(昨年7月)にも伴う世界自然保護連合(IUCN)からの〝宿題〟の一つ「ロードキル対策」の啓発と併せて2年ぶりに実施した。
同町企画課(ふるさと納税推進室)と「おもてなし観光課」(先月新設)の職員と町公式マスコット「まぶ~る君」との計〝6人〟が参加。鹿児島発午前9時45分ごろ到着便を皮切りに、正午過ぎまで計4便の到着客たちを出迎えて歓迎。
ふるさと納税応援団長でもあるという「まぶ~る君」が、インパクトたっぷりの愛きょうで驚かせながら、同納税・観光・自然保護関係のパンフレットを計200セット配布。子どもたちにはクロウサギと「まぶ~る君」のシールシートもプレゼントした。
懸命にアピールしていた企画課ふるさと納税推進室の堀貴久室長(44)は、「世界自然遺産の関係で今後来島者は増えると思う。ふるさと納税(返礼品)は地元製造業の皆さんも喜んでいる。徳之島の魅力をどんどん伝えてロードキルも防ぎたい」。ちなみに同町に寄付された2021年度ふるさと納税は計3万4901件・総額4億2934万8千円という。
おもてなし観光課自然保護担当の米山太平主幹兼係長(36)も「GW期間中は初来島の観光客たちを含め、車両の往来が増えると思う。クロウサギを含め貴重な生き物がたくさんいることを意識して運転に配慮して欲しい」と話した。同島の21年中のクロウサギロードキルは計17件(匹)に上っている。