龍郷町ファミ・サポ開設から2年

町保健福祉センターどぅくさぁや館内にある子どもを預かるファミサポ室。各種おもちゃ、絵本、テレビなどがある室内の様子

利用会員登録は94人に増
サポート会員登録も52人に増

2020年4月1日から運営開始した「龍郷町ファミリー・サポート・センター」は、開設から2年を迎えた。同センターによると、今年4月26日現在の利用会員(育児・家事の援助を受けたい人)登録人数は94人に増え、サポート会員(育児・家事の援助を行いたい人)登録人数も52人に増えた。情報発信の充実対策として、20年12月から「龍郷町ファミサポだより」を発行し、第6号を数える。21年3月から「インスタグラム」(@tatsugofamisapoで検索)を開始した。ホームページ、チラシでも情報発信している。地域で育児を支援する取り組みは順調に推移している。

龍郷町社会福祉協議会が町からの委託を受け、同センター運営を開始。町社協がある町保健福祉センターどぅくさぁや館内に同センターを開設。子どもたちを預かる部屋(ファミサポ室)は町社協事務所の隣にある。

アドバイザーは、利用会員とサポート会員との連絡調整をし、援助活動を支援。当初は中原千恵美さんが1人でアドバイザーを担ってきたが、昨年3月から田中悠香さんが加わった。

21年4月1日~22年3月31日までの1年間の活動実績を見ると、「保育所・放課後児童クラブまでの送迎」が142件(46%)と一番多く、次いで「保護者の外出または病気の場合の預かり」82件、「保育所等及び放課後児童クラブ終了後の預かり」33件、「産前産後時育児等の援助」6件、「その他」(母親が仕事のための預かりなど)45件で合計308件。

利用会員の要件は▽生後2カ月以上、小学校6年生以下の児童を養育する人。家事支援では産前産後の妊婦も含む▽町外の人も利用可能。「20歳代、30歳代の母親が多い」。

サポート会員の要件は▽サポート会員養成講座を修了した人(20歳以上)。心身共に健康で積極的に援助活動を行うことができる人。「50~60歳代が多い」。

利用会員、サポート会員の両方に登録している「相互会員」が3人いる。

今年3月発行の「ファミサポだより」第6号には①活動実績②活動写真③利用会員、サポート会員の声④ファミサポ交流会の内容・写真⑤「子どもの発達 オンライン講演会」開催(今年2月20日)―などを紹介している。
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一方、昨年10月に開始した「病児・病後児預かり」は、4月26日現在、利用者はゼロ。