バスケのユニホームが大島紬グッズに

鈴木さん(左)と元さん(右)の応援にマスコットキャラクター・サンディーも駆け付けた
ユニホームと大島紬によって出来上がったグッズ

Bリーグ会場で機織りイベント

【東京】「バスケと大島紬のコラボで奄美を感じて」――。プロバスケットボールチームのユニホームが、大島紬グッズに生まれ変わった。4月23日、渋谷区の試合会場(青山学院記念館)で機織りの実演イベントが実施され、バスケファンからも注目を浴びていた。

イベントは、プロバスケットボールリーグ(Bリーグ)のサンロッカーズ渋谷が、一社渋谷区SDGs協会とタッグを組んで「みんなで考える身近なSDGsアクションプロジェクト」の第一弾として行われたもの。日本の伝統工芸の代表として、大島紬とのコラボレーションに。その相手として、奄美の㈲はじめ商事が指名された。

コロナ禍によってシーズンが中断となり、倉庫に眠っていたユニホームを新たな価値を持ったグッズにしようとする試み。同協会代表理事の鈴木大輔さんは「知人を通じて実現した。出来上がった物を見て感動しかなかった」と商品の印象を話した。

はじめ商事代表取締役の元允謙(ただあき)さんは、細かく裁断されたユニホームを縦に、横糸で巧みに織り込む大島紬の技術を披露。「これを機会に、奄美と大島紬を知ってもらえれば」と笑顔で応対していた。

伝統の技でパスケースなどに姿を変えたグッズは、多くの人の注目を浴びていた。翌24日にも実演し、用意された15点は完売した。サンロッカーズ渋谷の事業統括部広報担当の西祐美子さんは「二つとない手作りとあって反応はとても良かった。今後も何かやりたいですね」と言葉を弾ませた。グッズは、引き続きオンラインで販売される。