ケンムンの館「宇検村観光の地域デザイン」を発表

来賓を代表し「宇検村観光の地域デザイン」への期待を語る元山公知村長(1日、ケンムンの館)

見えないモノを感じる観光

宇検村の観光交流拠点施設「ケンムンの館」=指定管理者(一社)巡めぐる恵めぐる(新元一文代表理事)=が1日、同館が主催する体験型ゲーム「ケンムン謎とき」の開催にあたり、「宇検村観光の地域デザイン」と題する発表会を同施設内で行った。来賓として元山公知村長、植田稔副村長らはじめ、宇検村観光物産協会などが出席。村民と観光客の交流拠点としてスタートした同館による、観光に関する地域デザイン「見えないモノを感じる観光」の説明がされた。

ケンムンの館は4月1日、▽地場産の農産物、水産物などを直売する「うけん市場」▽世界自然遺産登録による観光客への対応を目的とした「観光窓口」▽電動車を利用した移動サービス「マジンスローカー」及び定期路線バスの発着所―など併設しオープン。同村の観光産業の中心を担うとともに、村民と観光客の交流拠点施設として運営されている。

来賓を代表し元山村長は、焼内湾をテーマにまとめた同村振興育英財団の書籍『なぎ物語』(1994年発行)を取り上げ、「宇検村のことを知る宇検村のファンを増やすことこそが、持続可能な観光になる」とあいさつ。同館が掲げる地域デザイン「見えないモノを感じる観光」への期待を述べた。

新元代表理事は、村内にある6体のケンムン像を探索する体験型ゲーム「ケンムン謎とき」を紹介し、ケンムンをモチーフにした、同館が目指す地域デザインのイベントであることを説明。そして、「私たち自らが楽しいものを作ることが、今後の宇検村の観光には必要」とし「それがSDGs、環境文化にもつながれば」と話した。

初日を迎えた「ケンムン謎とき」にはこの日、親子連れを中心に約30人が参加。6月26日まで実施される。