エコツアーで森にぎわう

金作原原生林で巨大なヒカゲヘゴを観察する観光客

「手つかずの自然、残ってほしい」

 ゴールデンウイーク(GW)に入り、森林散策のエコツアーが連日観光客でにぎわっている。県自然保護課によると、連休2日目(4月30日)金作原エコツアーの予約状況は、団体客を含む15組。ツアー客らはカメラを片手に、照葉樹の広がる深い森で奄美の自然を堪能した。

 金作原原生林の散策は、森林エコツアーの定番で人気コースの一つ。この日は雲の多いあいにくの天候にも関わらず、多くの観光客が認定エコツアーガイドの案内で森の中を楽しんだ。

 神奈川県から初めて来島したという比留川壮頼さん(31)、真由さん(31)夫妻も、ガイドの説明を聞きながら森を散策した。都会では決して聞けないアカヒゲとズアカアオバトのさえずりに耳をすまし、この時期開花するカクチョウランやギンリョウソウなどを観察。生きた化石といわれる巨大なヒカゲヘゴの下では笑顔で記念写真。金作原原生林を満喫した。

 「奄美独自の生態系が面白い。手つかずのこの自然が、いつまでもこのまま残ってほしい」という真由さん。壮頼さんも「世界自然遺産にも登録されたこの素晴らしい自然は、もっとたくさんの人に知られるべき。また来たい」と満足気。

 2人を案内した奄美愛ネットの平井隆ガイドによると、今年のGWはコロナの移動制限もなく、どのエコツアーも予約が好調という。「奄美の自然の魅力は一日だけでは語りつくせない。二度三度と足を運んでもらえるような案内を心掛けている」と話した。

 世界自然遺産登録後初のGWということで、他の森林施設も活気づいている。整備などで閉鎖していた龍郷町の奄美自然観察の森も、GW期間中は一時開放。多い日には約100人が森の散策やバードウォッチングを楽しんでいる。大和村の奄美フォレストポリスも、森林散策やフィールドアスレチック・キャンプを楽しむ親子連れなどでにぎわっている。

 きょう4日は「みどりの日」。身近にある自然を満喫したい。