「龍郷小浜公園」(仮称)整備計画

西郷隆盛一家が暮らした跡地 龍郷町、22年度着工
県は、県道沿い側を整備へ

 龍郷町は2022年度、龍郷町龍郷小浜地区に「龍郷小浜公園」(仮称)の整備を計画している。整備地一帯は、龍家本家跡地などがあった場所で、西郷隆盛一家が暮らした場所として知られている。山手側の龍家本家跡地周辺は町が整備を担当し、県道沿い側の整備は県が担当し、連携して整備する。町は「町の整備区域については、順調にいけば今年5~6月に着工、22年度中の完成を目指したい」としている。

 龍郷町の22年度新規事業。今年3月定例議会一般質問に対する答弁で町は▽21年度に実施設計を終え、22年度に工事に着手するため、(22年度一般会計)当初予算に1億8千万円を計上した▽山裾の約2300平方㍍を町が「奄美群島振興交付金」を活用して施工する予定。主な内容は西郷隆盛・愛加那・菊次郎・菊草の銅像を設置。東屋、ステージ、道路の一部と併せて、トイレを県道沿いに建設する▽また、県施工箇所に、町施工による遊具等を設置する計画―などと答弁した。

 また、県の整備区域に関して「県道沿いの約1500平方㍍を『県の魅力ある観光地づくり事業』を活用し、取り付け道路及び障がい者用スロープ、東屋、中央通路などを県が施工する」と説明した。

 県の整備区域については、県観光課観光地づくり係が窓口となっている。

 隣接地の県道沿いには、県が「西郷公園」を整備済み。駐車場、バス駐車場もある。

 計画中の「西郷小浜公園」整備が完了すれば、付近一帯がさらに公園化される。

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 龍郷町は、同公園の名称を募集中。担当課の町企画観光課は、町ホームページ(HP)に「公園名称を募集」(トピックス一覧4月7日付)の内容を掲載した。募集期間は5月9日まで。

 「訪れる人に親しみを持っていただけるよう名称を募集する。皆さんのご応募をお待ちしている」との内容が記されている。

 HPには、公園整備イメージ図(カラー)も掲載している。