アマミヤマシギの調査保護へ

アマミヤマシギ保全へ協力を呼び掛ける(左から)鳥飼久裕会長、藤井幹事務局長、松永聡美主任研究員

 

 

沖縄島北部でも確認「生態解明したい」
クラウドファンディング開始
野鳥の会、日本鳥類保護連

 

 NPO法人奄美野鳥の会(鳥飼久裕会長)と公益財団法人日本鳥類保護連盟(東京・小宮輝之会長)は、国内希少野生動植物に指定されているアマミヤマシギの保全活動のため、クラウドファンディングを始める。期間は、「愛鳥週間」の始まる10日~6月30日まで。同連盟の藤井幹事務局長は「世界自然遺産登録のこの地にしか生息しない固有種を絶やさないために、協力してほしい」と呼び掛けている。

 アマミヤマシギは奄美大島、徳之島、加計呂麻島だけでしか繁殖が確認されていない固有種。沖縄島北部(やんばる地域)でも生息が確認されているが、繁殖活動は不明。

 両団体は昨年から「サントリー世界愛鳥基金」の助成金を活用し、アマミヤマシギとオーストンオオアカゲラの調査・保護活動を実施してきた。今回のクラウドファンディングの寄付金は、特にアマミヤマシギの保全活動としてGPSの購入・血液採取機材とDNA解析費などに充てられる。

 鳥飼会長は「のろまでどんくさくて愛すべき野鳥が、果たして沖縄島まで渡っているのか。あるいは沖縄島で独自の繁殖をしているのか。その生態を解明したい」と話した。

 目標金額は300万円。寄付金は3000円~30万円までの7コース(お礼品あり)。申し込み手順や詳細は、HP https://readyfor.jp/projects/jspb202205 または「アマミヤマシギ レディーフォー」で検索。

 直接振り込みも可能で、問い合せは電話03―5378―5691、メールwebmaster@jspb.org 日本鳥類保護連盟まで。