安田市長 渾身の始球式。

ハマスタで緊張の初登板!始球式に挑む安田壮平奄美市長
 
観光ブースの前で。左から平田まりなさん、安田市長、成瀬茉倫さん。後ろはVR体験をする人たち
 
受付には、試合開始1時間半以上前から出身者らの姿が
 
チャンスに盛り上がる内野席の森山修幸さん(左)と古田友弘さん(右)
 
ベイスターズとの「絆」をアピールするよう、ユニホーム姿で観客と一緒に応援する安田市長

5月3日ハマスタ 奄美デーに出身者集う

 【東京】奄美市は3日、プロ野球の横浜DeNAベイスターズの本拠地、横浜スタジアム(中日との4回戦)で「奄美デー」を開催した。快晴の空の下、安田壮平市長が始球式に挑み、約250人の奄美出身者らが集結した模様を写真とともにおくる。(写真=屋宮秀美、文=高田賢一)

 昨年の世界自然遺産登録日にちなんだ「726」を背に安田奄美市長は、初めてのマウンドから渾身の投球。ノーバウンドで捕手のミットを鳴らし、スタジアムを沸かせた。登板前は「議会よりも緊張しますね」と語っていたが、始球式後は笑顔で観客に手を振っていた。また、平田まりなさんと、成瀬茉倫さんが大島紬姿で花束を選手に贈呈した。

 奄美市名瀬小湊出身の古田友弘さん(56)は、新入社員らと熱い試合に見入った。横浜・都筑区に会社を構えるシンワ検査は、兄の信和さんが社長を務める。「奄美デー」には毎年、新入社員ら10人を招待、レクリエーションを兼ね親睦を深めている。神宮球場での開催となった昨年も駆け付けた。この日も、新入社員や友人らと声援を送った。友人の森山修幸さん(55)は18歳で上京し、日産のディーラーで働き始めてからの横浜ファン。チームが奄美にキャンプを張る前から応援しているとあって「ベイスターズが奄美に縁ができてとてもうれしい」と大型スクリーンに写される「奄美大島」を眺めながら話した。

 「世界自然遺産登録記念」の冠も加わった奄美デー。場内には、のぼりのほか、仮想現実(VR)で島を体験できる観光案内ブースが設置された。サンプリングのうちわ(5000枚配布)は、満席のスタジアムで涼を求める風に揺れていた。