JALで職場体験

JAL奄美営業所で職場体験をする女子生徒(手前)と講師の持木絹代さん(奥)

航空業界に興味、後押し
大和中女子生徒“おもてなしの心”学ぶ

奄美市名瀬の日本航空鹿児島支店奄美営業所(栄正行所長)で11日、大和村・大和中学生の職場体験学習がスタートした。体験学習は3日間通して行われる。初日はJAL現役客室乗務員から航空業界の様々なレクチャーを受け、生徒は将来の夢に向け歩み出した。同営業所の横大路俊博副所長は「生徒の体験学習から我々自身も学び、地域活性のきっかけにしたい」と語った。

職場体験学習は、生徒たちの興味のある仕事や業界を実際に職場で体験し、進路や夢の後押しをしようとするもの。今回、同営業所を訪れたの同校3年生の女子生徒1人。

JALグループは昨年10月、大和村を起点とした「人と人、地域と地域、地域と世界をつなぐ」ための『ビレッジプロジェクト』を立ちあげ、地域活動の拠点づくりに取り組んでいる。航空業界に興味を持つ生徒のいる同村の中学校と、JALの取り組みが合致して実現した。

現役客室乗務員であり、「JALふるさとアンバサダー」として活動している持木絹代さんが、対面で自己紹介や業界のしくみ・活動などを説明。女子生徒も「好きな英語を活用し“おもてなし”の心を発揮する職業に憧れている」と、笑顔でレクチャーを受けた。

持木さんは「たくさんの部署が協力し合い、その『チーム力』で一つの飛行機が飛んでいることを知ってほしい。また体験学習を通して、この業界に限らず好きな分野を見つけるきっかけになれば」と話した。

職場体験の2日目は奄美空港で航空機観察や窓口業務、3日目は同営業所で座談会や「奄美群島の将来に向けて」のディスカッションなどが予定されている。