参院選鹿選挙区「子どもたちの未来作る」
【鹿児島】立憲民主党県連代表の柳誠子県議(61)=写真=が13日、鹿児島市のサンロイヤルホテルで会見し、この夏に予定されている参院選鹿児島選挙区(改選数1)への立候補を表明した。「鹿児島初の女性国会議員を目指す。政治の力で、子どもたちの未来を作っていきたい」と意気込みを語っていた。
柳氏は南九州市川辺町の出身。シングルマザーとして働きながら2人の子育てに悪戦苦闘する中で「生活が豊かにならない」ことへの疑問などから政治家への転身を決意し、2007年の県議選に鹿児島市郡区から立候補して当選。4期15年間県議として児童虐待問題などに取り組んでいる。
コロナ禍やウクライナ情勢による貧困の加速、憲法9条改正への流れが進むことへの危機感などから「女性にとっては命と暮らしが何より大事。国政の場でなければできないことがある」と県議を辞して国政への転身を決意した。
「小中学校の給食費無償化は5000億円ぐらいかかる。トップがその気になれば予算がついて実現できる」と教育支援や、最低賃金の引き上げ、長時間労働の是正、馬毛島への米軍機訓練移転問題などに取り組む意欲を示した。
参院選では共産党も独自候補の擁立を目指しており柳氏は「今の自公政権を変えていかなければいけない思いはお互いに同じ。候補を降りるよう説得することなどは考えていないが、話し合いを続けて知恵を出したい」と言う。
参院選鹿児島選挙区では、自民党の現職・野村哲郎氏(78)と、共産党県委員会書記長の山口広延氏(47)が立候補の意向を示している。