学校給食(820食)全面停止

従事者のコロナ感染で12日から稼働停止中の伊仙町立学校給食センター=13日、同町阿三

伊仙町 学校給食センター従事者感染で

【徳之島】徳之島地区でも新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化したままだが、伊仙町では同町立学校給食センター(同町阿三)従事者1人も感染。町教育委員会は「安全・健康面を最優先」など理由に、12日から18日までの予定で給食センターの稼働停止を決定。異例の措置で、町内の全小・中学校の児童生徒と教職員への計約820食の給食提供が全面ストップする事態に陥っていた。

同町立学校給食センターによると11日朝、従事者1人が発熱を訴えPCR検査の結果「陽性」と判明(ほかに同職場内濃厚接触者が1人)。施設内の消毒作業と並行して、町教育委員会は同日午後の臨時会で「12日~18日の間(土・日除く実質5日間)の稼働停止」を決定。全11校(小学8・中学3校)などを通じ保護者ら各家庭に伝え、「弁当持参」協力も求めていた。

学校給食の停止事態に保護者たちからは「コロナ禍といえども学校給食の停止は〝寝耳に水〟。夫婦共働きで朝も早く、3人の子らの弁当を作る時間的なゆとりがない」「給食費が無償化されても停止は困る」などの戸惑いの声が奄美新聞にも届いた。

大山惣二郎町教育長や学校給食センター所長(38)は「稼働の一時停止は(コロナ感染者発生の)対応マニュアルにも沿った措置。子どもたちの安全・健康を最優先する義務も。大変申し訳なく思っています」と恐縮。保護者からは、おにぎり持参で済むよう「おかずだけでも調理給食を」との要望も。「人員の確保・調整など早期解決に努力します」(所長)としている。