ARAKIさん(龍郷町)が大賞

大賞を受賞したROCKY・ARAKIさんの作品「ラッセンがやってきた!」

 

夕景「マリンアート」想起
奄美を写す写真展、入賞・入選144作品決まる

 

 県奄美パーク・田中一村記念美術館主催の写真公募展「第1回奄美を写す写真展」の入賞・入選144作品が15日、決まった。「奄美の自然や生活、行事」をテーマに全国の写真愛好家から広く募集し、大賞には龍郷町在住のROCKY・ARAKIさんの作品「ラッセンがやってきた!」が輝いた。

 世界自然遺産に登録された美しい自然や独特の地域文化を写真で展開することで、奄美の文化振興や観光の発展に寄与することが目的。写真はレタッチなどの加工が可能で、群島外12人を含む78人から計211点の作品が応募。芸術写真家の武部守俊さんが審査員長を務め、入賞5点(大賞1点、優秀賞4点)、入選139点を決定した。

 大賞を受賞したARAKIさんの作品は、ハワイの画家クリスチャン・ラッセンが描くマリンアートを想起する作品で、夕景の海を鮮やかな色彩できらびやかに捉えた。審査員は「ストレートに心に入ってくるような作品。記憶に残りやすく奄美をわかりやすく撮った写真」と評価。全体講評では「自由度が高く他では見られない作品が集まった。どの作品も奄美の香りのようなものが伝わり、心にしみ込んでくる」と振り返った。

 作品展は、同館企画展示室で今月21日~6月5日に開催し、表彰式は28日午後2時から。詳しくは同館ホームページで確認できる。

 優秀賞受賞者は次の通り(敬称略)。

 【優秀賞】餅田真理子(伊仙町)「じーっ」、屋宮央哉(奄美市)「星窪の朝」、山根香岐(大和村)「サネン・カシャの花」、髙優一郎(龍郷町)「おたまじゃくし」