離島のコロナ対策で意見交換

名瀬保健所と意見を交わす県議会環境厚生委員会の委員ら

感染予防策の周知「大事」
県議会環境厚生委視察

17日から行政視察のため奄美大島を訪れている県議会環境厚生委員会(向井俊夫委員長)は18日、新型コロナウイルス感染症に関する意見交換会を奄美市名瀬の大島支庁会議室で開いた。離島におけるコロナ対策での現状や課題を巡り、名瀬保健所や所管する県大島支庁職員らと懇談。感染防止対策などを課題に挙げ、予防策周知への協力などが求められた。

前日に続き向井委員長ら県議6人が参加。名瀬保健所(同支庁保健福祉部)の相星壮吾所長らから報告を受けた。

相星所長は、今年に入ってから続く感染拡大について年末年始の帰省を要因として説明。「一番の懸念は(感染経路が特定できない)市中感染が増加しウイルスが定着していること」と述べ、「会合や食事などによる感染が多い。(日常生活と拡大防止の両立ヘは)住民一人ひとりが対策を実践することが大事」と話した。

オミクロン株による感染状況については「重症は少ないが数は多く、職員の負担も大きい」としつつも、人員強化の支援については「収束後はどうするかといった問題もある」と調整の難しさも示唆。島外搬送や療養施設確保の現状については「特段の問題は出ていない」と話した。

議員の質疑では、今後の感染予防などについて質問。「うつらない、うつさないを徹底すれば広がるものでもない。マスクを外して会話をしないなど、対策をしっかり守ることが大事だ」と訴えた。

会後、議員らは空港へ移動。鹿児島への帰路についた。