離島への公約(マニフェスト)と提言① (園田修光参院議員)

 園田修光(そのだ・しゅうこう)1957(昭和32)3月13日鹿児島県鹿児島市生まれ。県議などを経て、自民党所属の参議院議員(全国比例区)に。参議院厚生労働委員長などのほか、政務調査会奄美振興特別委員会で事務局長を務める

「奄美を子育ての地に」
「離島にどう取り組んで、奄美はどうあるべきか」。与野党の壁を越えて、国会議員の離島への「公約」を語っていただくインタビュー企画。第1回は、園田修光参院議員が登場する。
 県議時代に請島、与路島訪問で離島と接点を持つ。
 「懸命に生きる島の人たちを見て、離島を大きな政治テーマと感じました。離島を含めた選挙区に立たせていただき、その思いは一層でしたね。政策の一つ『かごしま地方創生』は、離島を充実させて成り立つのです」
 離島は子育てに適した地域。旅行から定住へ向けた政策を。
 「コロナ禍を逆手に奄美を子育ての地にする。今まで旅行で訪れていた若い世代に、定住してもらう取り組みが必要なのです。仕事はリモート、生活基盤を完全に移してもらうことで、島の文化も伝えてもらえる人材となる環境を整備させたい。人口が増えて、初めて政治が生まれるわけですから」
 菅義偉内閣では、海底ケーブル敷設工事に尽力した。
 「電気通信こそ大きなインフラの根本にあると、菅内閣時代には実現に走った。また、衆院にあがってすぐ、20年ほど前、農林委員会にいたときに畜産整備事業の充実をした。補助率の9割を奄美群島まで特別に拡大、牛舎建築などの下支えをしたのです」
 奄振事務局長としての責任。世界自然遺産登録を観光へのきっかけに。
 「サトウキビなど基幹産業を守ることは大事だが、奄美には沖縄に負けない観光素材がある。ただ、航空運賃が高い壁となっている。さらなる運賃、輸送費低減化対策を急ぎたい」