ハブ捕獲の実演を見入る児童ら
「見つけたら素早く逃げて!」
笠利町緑が丘小
奄美市笠利町の緑が丘小学校(中村俊一校長、児童24人)で17日、県大島支庁保健福祉環境部(名瀬保健所)による「ハブ咬傷予防教室」があった。全校児童と一緒に教職員・地域住民ら約40人が参加。ハブの習性や身の守り方などを学んだ。
同保健所によると、2012年~21年の間、ハブ咬傷事例の多かった月は、5月(46人)、6月(45人)、9月(54人)、10月(34人)。梅雨に入ってハブが活発に活動するこの時期に、ハブに関する基礎知識や応急処置などを知ってもらうことが目的。
同保健所の中島貴樹技術主任は、ハブに咬まれないための対策や咬まれたときの対処法など映像を使って説明。「道の真ん中を歩き、不用意に草むらに入らない。ハブがいたら1・5㍍以上離れること」と児童らに呼び掛けた。また恵俊也ハブ対策専門員は、捕獲用の棒を使ってハブ捕獲を実演。児童らは声をあげて見入っていた。
箱に入ったハブを間近に見た城間輝くん(4年)は、「前に見たことはあるが、こんな大きなハブを近くで見るのは初めて。道端などで見つけたら素早く逃げて、大人に知らせるようにする」と予防教室を振り返った。
同保健所の「ハブ咬傷予防教室」は、今月実施した同市の知根小学校・宇検村の阿室小中学校を含め、島内10小学校を予定している。