龍郷町秋名小で「人権の花」運動開校式

秋名小で行われた22年度「人権の花」運動開校式。プランターにひまわりの種をまく児童ら

「思いやりの心育てて!」
プランターにひまわりの種まき

 

 2022年度「人権の花」運動(龍郷町、奄美人権擁護委員協議会、奄美人権啓発活動地域ネットワーク協議会主催)開校式が19日、龍郷町立秋名小学校(南一秀校長、児童22人)体育館で行われた。「人権の花」に指定されている「ひまわりの種」を贈呈し、学校内のプランターに種まきをした。人権キャラクターのぬいぐるみ(人KENまもる君、人KENあゆみちゃんの2個)贈呈、講話などがあった。

 鹿児島県人権擁護委員連合会、鹿児島地方法務局共催。県によると、「人権の花」運動は、主に小学生を対象とした啓発運動で、県では1985(昭和60)年度から実施され、07年度からは、県が法務省から委託を受けて、市町村に再委託する形で実施している。

 「人権の花運動」の目的は「児童が協力し合って花を栽培することにより、優しい心や思いやりの心を育て、相手の立場や相手の身になって考え、行動し、感謝することを理解させる」などとしている。

 開校式では、南校長があいさつした後、児童代表の森吉恵菜さん(6年)にひまわりの種を贈呈。龍郷町人権擁護委員の重村洋一さんが「人権の花」運動について講話した。児童代表の龍宮麦くん(5年)が「わたしたちの決意」を述べ、「ひまわりの種に水をやって育て、夏には大きな花を咲かせたい。みんなで思いやりを大切に育てていこう」「『ひまわり』という映画がある。今、ウクライナとロシアは戦争をしている。平和で仲良くする世界になってほしい」などと話した。

 鹿児島地方法務局奄美支局長の仲宗根春喜氏が激励のことばを述べた後、町人権擁護委員の平久美さんらが人権キャラクターのぬいぐるみを児童代表の牧龍飛くん(5年)、眞俐咲さん(5年)の2人に贈呈した。

 終了後、参加者が記念撮影した後、児童はプランターにひまわりの種まきを行った。

 秋名小のために製作された実施校のプレート(看板)には、森吉恵菜さんが作った標語「自分から積極的に『助け合い』みんな笑顔の秋名っ子」が記されている。

 関係団体によると、奄美地区では22年度に6小学校で「人権の花」運動を実施する。