米飯、副食など提供停止

米飯などの提供停止の措置がとられている奄美市立学校給食センター(19日、同市名瀬)

奄美市 学校給食センター従事者 コロナ感染で特別措置

 奄美市の名瀬・住用地区の小中学校などの学校給食を担当する、同市立学校給食センターが16日から、米飯など一部調理品の提供を停止していることが分かった。同センター従事者の新型コロナウイルス感染を受けた措置で、市が13日に同市教育委員会を中心に協議のうえ決定。同日、各学校に措置内容が連絡されたという。調理者の負担軽減、給食現場の体制維持を目的としている。

 同センターによると10日、発熱を訴えた従事者1人がPCR検査を受けたところ「陽性」と判明。同日、該当従事者の出勤停止、施設内の消毒作業など感染対策を講じるとともに、同教育委員会など関係機関と情報を共有。以降、名瀬保健所、同市役所保健福祉部健康増進課の指導の下、調理、配食を続けるも複数の従事者の感染が判明。13日に協議の上、16、17日の米飯の提供を停止。18日から20日の間は米飯の他、副食も停止を決定した。

 19日現在、温食をはじめ、デザート、牛乳などを配食。主食の白ご飯、おにぎりなどは、各家庭で準備するよう同教育委員会から各学校へ連絡済みで児童生徒ら自身が、登校時に持参しているという。

 今回の措置に対し同センター所長は、「市は、コロナ感染予防の対策を取りながら、各ご家庭で(弁当を作るなどの)負担が掛からぬ形で、今後も給食の提供を続ける必要があると判断し、このような措置を取った」と説明。そして、現在も調理時には「学校給食衛生管理基準」に準じた飛沫感染対策、手指衛生などの維持の他、従事者たちの休憩、食事時の感染対策を行っていると報告した。

 土日を挟んだ23日以降の給食提供に関しては、状況を見ながらさらに対応を検討するとしている。